自傷行為
初回からえげつないタイトルだけれども。
私は幼い頃から自傷癖がある。
最初は好奇心からだった。
落ちていた硝子が目に留まって
なんとなく腕の上で線を引いてみた。
じわっと赤い線が浮かんで
ぷっくりと血が頭をだす。
快感だと思った。
もういい大人なのに
自傷に逃げる自分がいる。
別にこれで死にたい訳じゃないから
ぱっくり切ったりしない。
痛いのも苦手だし。
心配されたいかまってちゃんでもないから
見える場所は切らない。
二の腕内側が私のテリトリー。
体に傷がつくのを嫌う私が
唯一許した20㌢の無法地帯。
辛いとき、悲しいとき、やるせないとき、不安なとき、くるしいとき、イライラするとき、怒ったとき、安定しないとき、モヤモヤした時…
勢いをつけると
うっすら赤くなって
血が浮き出てきて
そこから呼吸をするみたいに
すーっと浄化されていく気がする
どろどろとした行き場のない感情が
この出口からでていって
爽やかな風が
この入り口から入っていくみたい。
心が深呼吸してるみたい。
わからないだろうな。
でも、わかってくれる人もいるだろうな。
どーでもいいけど、
弱いようでしぶとい私は
いつまで生きているのかな。